ALMOSTBLACK | オールモストブラック 24AW
レイヤードデザインのテーラードジャケット。表素材に和紙をブレンドすることで今シーズンのテーマを象徴した作品作りを見せつつ、和紙ならではのナチュラルで素朴な質感、吸湿性に富み快適な着用感が感じられる一品に。
背面には井上有一氏の作品《母》(1961年)を大胆なプリントで配し、強く存在感を放ちます。和紙混の生地の上で筆を走らせたような機知的なアプローチにはデザイナーのクリエイティブセンスを感じさせます。
シルエットは幅にゆとりをもたせつつも着丈をややコンパクトに設定。テーラリングに定評のあるALMOSTBLACKならではの美しいパターンメイクが感じられる仕上がりです。
細部の仕様など非常に本格的な作り込みながら、カジュアルな着回しを可能とした汎用性の高い一着。ドレスシャツに合わせたスタイリングはもちろんですが、カットソーやスウェットなどの上からブルゾンライクにさらっと羽織った飾らないスタイルにもおすすめです。
2024AW COLLECTION
世界的にも高い評価を得る現代書家の井上有一氏(1916年-1985年)とのコラボレーションによって展開。当時保守的であった書道界へ反発し、現代芸術としての「書」の開拓に闘志を燃やし続けた井上氏の前衛的な作品を投影したコレクションとなっている。
代表作である《花》(1967年)や《愚徹》(1956年)、《貧》(1955 年)、《母》(1961年)、そして非文字の書《作品A》(1955年)をシルクスクリーンやパッチ、ジャガード織りで衣服に表現し、全身を躍動させて書く井上氏の姿勢にインスピレーションを得た立体的なパターンメイク、また氏の作品に見られる特徴の一つでもある大胆なトリミングを裾の裁ち切りによって表現するなど、アートとしての「書」と「服」が見事にシンクロした作品が展開されている。