ファッション用語集

WORDS

WORD | 用語集

ア行

アンゴラ

アンゴラ兎、(Oryctolagus cuniculus)からの繊維。
天然繊維の内、動物繊維の獣毛繊維に属する繊維で非常に長い繊維長の繊維であり高級素材に用いられる。

アルパカ

アルパカ (Alpaca) ラクダ類のラマ属に属する動物の毛。
南米ペルーの中部から南部、およびボリビアなどに分布し、海抜3,650m以上の高地に棲息している。
ウールとヘアーの両方の特性を持っている。
手触りは滑らか、弾力と絹様の光沢を持ち、繊度が揃っている。
毛の色は、こげ茶、灰色、淡茶、白、黒、混色などいろいろある

エポーレット / Epaulet

肩飾り / 肩当て / 肩章(将校の) / の事。  
起源は古く、14世紀初めにまでさかのぼり、当時の兵士が用いていた肩当て(ショルダー・プレート)である。
肩を保護するのが目的で当時の鎖かたぴらの袖に留めつけた。
一般の服飾にあらわれるのはルネサンスのころで、当時の胴と袖が別仕立て形式であった肩の部分のつぎ目を覆う物として登場した。
装飾的傾向の濃いもので、刺繍やコード飾り、房飾りやスラッシュ、詰め物の技法を用いたりして、袖や胴部との調和をはかった。
18世紀の中ごろには陸軍将校の制服の肩章を指す言葉となり、 19世紀には婦人の装飾的肩当てを指す語となった。

Aライン / A-Line

シルエットの種類の一つで、一般的には、「A」の字を形状を成すシルエットを指す。
スカート、ドレス(ワンピース)、コート等のそれどれのアイテムで用いられる。
他にもアルファベットを使用してシルエットを指すことがある。「I」「H」「X」「Y」等。

オーバーオール / Overalls

胸当て付の、多目のゆとりの通常パンツの上から履くオーバー・トラウザースの事。
作業中の汚れや破損から服を保護する為のパンツ。デニムのオーバーオールは一般的に認識されている。

オーバーコート / Orvercoat

防寒用のコート、外套(がいとう)、グレートコート(Greatcoat 英)、パドゥシュ(仏)、の事。
単にコートとも言う。合着(春、早秋に着用の衣類)のトップコートとは区別する。
最も外側に着用し、防寒が目的の、ジャケットよりも長い丈の、主に、冬季、寒冷地域で用いられるよりフォーマルなニュアンスの外衣を指す。
また、それらの総称。

オンブレ・チェック / Ombre Check

染め、又は、織で表現した一色(又は、多色)の片側、又は両側に次第に地の色に溶け込んでいくような諧調のあるチェックの事。
婦人用毛織物や、薄手のシルキーな生地に用いられる事が多い。
Ombre´ =陰影のある。濃淡をつけた。

カ行

カーゴパンツ / Cargo Pant

太股(ふともも)又は太股の脇にパッチポケットの付いたパンツの事。
作業着やミリタリー・ウェアーに多く見られる。ミリタールックの一つのアイテムとして認識されている。
名前の由来は、貨物船の乗組員が履いていた事から付けられた。

カーディガン / Cardigan

毛糸、又はニットで作られているジャケットの事

カバーオール / Coveralls

一般的には、上衣とパンツが一体となった作業着の認識が高い。カバーオールズと複数形で言うこともある。
これは、ジャンプ・スーツ同様と考えていいだろう。機械工、修理工が普段着の上に着るようゆったりとした作りになっている。
オーバーオールは同様の用途であるが、胸当て、サスペンダー付との認識が強い。
また、デザインはほぼ同じものであるが、ジャンプ・スーツは航空用として1920年代に作られた。

カフス / Cuff

単数形は”カフ”であるが、常に左右用いられるので「カフス」と複数形で使われる事が多い。
一般的には、袖口に付ける布(パーツ)、シャツ等の切替接ぎ合せ部分の事を指す。
パンツの裾の折上げ、手袋の口の飾り、靴の折り返り等を指す事もある。

キルティング生地 / Quilting Cloth

2枚の布の間に薄わたをはさみ、移動しないように外布ごと縫い合わせた布地.。

クロップド・パンツ / Cropped Pant

本来は、フルレングスのパンツを8分程度に切り落としたデニム・パンツ(ジーンズ)を指していたが、8分丈のスキニー・パンツをも指すようになった。

コイン・ポケット / Coin Pocket

コイン(小銭)を入れる為のポケット。
主にボトムの右側に付、ウエスマンの接ぎを利用する物と、デニム・パンツ(ジーパン)に見られるポケットの向う布にセット・オン(パッチ・ポケット)にする物がある。まれに、マーベルに作り付ける物もある。

サ行

ジャスト・フィット / Just Fit

服のフィット性を表した用語の一つで、服が適正なゆとりを持って身体に合っている状態の事。
スナッグ・フィットともいう。調度いい着装感。

ジョッパー・パンツ / Jodhpurs Breeches

乗馬用ズボンの事. 腰部分はゆったりとし、膝下から足首まで細くなった形状をしたパンツを指していう。
膝下の細い部分はロング・ブーツの中に入るように配慮されたデザインとなっている。

ジレ / Gilet(仏

丈の短い袖無の装飾用胴衣。18世紀に、ベストよりも装飾性が低く、前面にのみ高価な布を用いた胴衣として着用され始めた。
英語のウエストコート(Waistcoat)、米語のベスト(Vest)、イタリア語でジッレ(Gile`)、パンチオット(Panciotto)、日本語のチョッキと同義語。
ジレにはカーディガン、シャツ、肌着などの意味も含まれるため、チョッキやベスト、ウエストコート等よりも広い意味の認識がある。
そのため、アイテムとしては曖昧になりがちである。

縮絨 (しゅくじゅう)

毛織物などを、ぬれた状態でもんでフェルト化させ、組織を密にすること 羊毛が絡み合ってフェルト化する事。
縮絨加工(石鹸液をつけてもむ操作)毛が絡み合って織組織を被い、表面が均一化する。また、縦横共に縮厚みを増、強度も増す。

ジーンズ / Jeans

狭義では、ブルー・デニムを使用した5ポケット・パンツを指し、広義では、デニムで出来た製品全般を指す。
基本的に認識は非常に曖昧で、デニム生地自体を指す事もあり、製品全般を指す事もある。
また、広くは、デニム文化全般を指し、また、それら周辺の製品、半製品を指す場合もある。
アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ等の「ジーンズ愛好国」また、それ以外の多くの国でも用いられる呼称で、国際的な呼称と言える。

スウィング・トップ / Drizzle Jacket

ドリズル・ジャケットの事。和製英語。ゴルフ・クラブのスウィングから命名されたといわれている。
基本のデザインは、バラクーダ・ジャケット。衿は、ドッグ・イヤと呼ばれる多くは2ボタンで止める形式の物。

スキニー / Skinny

皮の、皮状の、皮膚状のなどの意の形容詞。 まるで皮膚のように体にぴったりと合った衣服の状態の事を指す。

スキニー・パンツ / Skinny Pant

 
伸縮性のある素材を用いた体にフィットしたパンツの事。

スタッズ / Studs

鋲(びょう)。また、機械などの植え込みボルト。装飾用の金具の事。

ステンカラー / Stand Collar

和製英語。スタンド・カラーが訛ったもの。
日本で一般的に言われている「ステンカラー」は、バル・カラー(バルマカーン・カラー)の事を指している。

セットインスリーブ / Attached Sleeve Set-in Sleeve

普通の袖の付け方。筒状にしてから、アームホールに縫い付ける袖の事。

セットイン・ポケット / Set-in Pocket

セットインは、はめ込みの意味で、袋布が服の内側に付けられたタイプのポケットの事を指して言う。
切りポケットの事。

セットオン・ポケット / Set-On Pocket

パッチ・ポケットの事で、ポケット口や縫い代を処理(セット)してから、叩き付ける、又は、中縫い、まつり付けるなどして身頃等の外側に取り付けるというニュアンスで呼称されたものと推察する。

センター・ベンツ / Center Vent

ジャケットやコート、スカート等の後中心の接ぎを利用して作られた切込み(開き)。
重ね部分があるためスリットとは区別して使われる。
別名、「馬乗り」といい、乗馬の際に上着が綺麗に落ちるように工夫された事が始まりと言われている。
ちなみにサイドに切り込みを持ってきたものをサイドベンツと言う。

タ行

ダブル・カフス / Double Cuffs

シャツの袖口、カフスのデザインの事で、折り返して二重になるカフスの事。
ボタンホールは4個開き、カフリンクスで止める拝みとめのカフス。シングル・カフスに対してのダブル・カフス。

ダンガリー / Dungaree

デニムの一種で、デニムが緯糸に晒糸又は未晒糸を使用するのに対して、経糸に晒糸又は未晒糸を使用し、横糸に先染め糸を使用する。
由来は、インド産の粗製の綿生地

チェスター・コート / Chester Coat

隠しボタンで上衿がベルベットのウエストをしめたコート。正式名称は、チェスターフィールド・コート。
オーバーコートの一種で、I(アイ)ラインで少しゆとりのあるテーラード・ラペルのコートの事。
名前の由来は、イギリスのチェスターフィールド伯が最初に着用した事から付けられた。

ツイード / TWEED

ツイード は、イギリス、スコットランドの毛織物の一種。元はボーダー地方のツイード川流域で作られた。
本来は、スコットランド産の羊毛を手紡ぎした太い糸を手織りで平織りまたは綾織りにし、縮絨起毛させない、粗く厚い織物。
織る前に糸をさまざまな色に染め、細かい色彩の模様を入れる。
近年では、スコットランド産に限らず、また機械紡ぎ・機械織りのものや、細い糸を使ったものでもツイードと呼ばれる。
HARRIS TWEEDは高品質のツイードブランドとしてよく知られている。

ドリズラー / Drizzle Jacket

雨模様の天気の時に着用するジャケットの事。ゴルフ・ウェアーとしても用いられる。
通称、ドリズラーと呼ばれる。日本でスウィング・トップと呼ばれる物もそのうちの一つ。

ドルマンスリーブ / Dolman Sleeve

袖ぐりが深く袖口で細くなっている袖

トレンチ・コート / Trench Coat

両前ラグラン袖、ベルト付き、肩、胸、背の部分が二重になっているコート

ドロップショルダースリーブ / Drop Shoulder Sleeve

ショルダポイントに相当する位置よりも下がったそで付け線をもつ袖

ナ行

ハ行

バイアス / Bias

織物(生地)の織り方向(地の目)、経緯に対して、斜めの事。また、縦に対して斜めの事。

パイピング / Piping

断ち切り端の始末の一種である。多くは、装飾を目的として布地の縁に、共布、別布をパイプ状に包みこむ様に縫い付けること。

フライ・フロント / Fly Front

比翼の事

フラップポケット / Flap Pocket

雨ぶたの付いたポケット

フランネル / Flannel

平織り、または、綾織の紡毛織物で、両面、または、片面に起毛をかけた柔軟な肌触りの、温感のある生地である。
特に、ウール(毛織物)の物をフラノ(Flano)という。

プルオーバー / Pull Over

開きが無いか、前後共に途中までで裾が繋がっていて、頭から被るタイプのアイテムの事。

ベビー・アルパカ

生後初めて刈り取るアルパカの毛の事。非常に柔らかく軽い高級素材。

ベンチレーション / Ventilation

服に付けられる換気の意味での開閉可能仕様のデザイン。
Ventilate 換気する 風を通す 換気装置を付ける の意味。  
スポーツ・ウェアー、コート、ジャケット等、アウターに多く用いられ、衣服内の温度を一定に保つ体温の調整を目的とするデザイン。
背中、脇下、胸等体温の変化の激しい箇所に施されるのが一般的で、釦、又はベルクロ等で開閉出来る構造を持ち、外気との通気が出来る仕様。
または、それに見せかけたデザイン。 稀に、ボトムにも用いられる事もある。

ヘンプ / Hemp

サクラ目、アサ科、アサ属、大麻。大麻草の茎からの繊維(ヘンプ)で、天然繊維。その内の植物繊維の靱皮繊維である 。
一年生の植物で、世界各地に育成するが、原産はヒマラヤ山脈の北西部とされている。 古代から日本に自生し、古くから繊維として利用されていた。
また、エコロジーの立場から、改良品種の「ヘンプ」は20世紀末から見直されている。

ベンツ / Vent

ジャケットやコート、スカート等の裾に付けた縦方向の、重なりのある開き。
重なりの無い開きは、スリットといい、ベンツと区別されている。

ボアコート / Boa Coat

衿に毛皮の付いたコート

ボタン・ダウン・シャツ / The Button-Down Polo Collar Shirt Bottum Down Shirt

正式には、ボタン・ダウン・ポロ・カラー・シャツ(The Button-Down Polo Collar Shirt)と言う。
後中心の羽根衿と羽根衿衿先にボタン・ホールを開け、それぞれに身頃側にボタンをつけ、羽根衿を留める衿の事。多くは、後中心のボタンは省かれる。
ネクタイをした際に衿がハネやすのを解消する事と、硬すぎた衿の芯を柔らかくする事が出来た。

ボートネック / Boat Neck

ボートの底の形のように鎖骨の線に沿って横に長くくられたえりぐり

身頃 / Bodice

または、Body  袖や衿を除いた身体を覆う主要部分。
服を構成する部分の一つで、胴体の部分、 主に首からウエスト、腰付近を覆う部分の名称。
大きく分けて 衿、袖、身頃、パンツ、の内の一つ。

マ行

ミリタリー / Military

ミリタリー・ウェアー(軍服)をモチーフにデザインされた服、または、それらのコーディネートの事。  
多くはディテールをモディファイされる事が多いが、 いくつかの代表的なミリタリー・ウェアーそのものをモディファイする事もある。
また、サープラス(Surplus)物をタウン・ウェアーとしてコーディネイトし着用する事や、ミリターウェアーのようなスタイルを指す。

  • ウェアー
    1. A-3 トラウザース
    2. B-3 1934年開発使用 シープスキンを使用(オーチャードMC社製)
    3. MA-1
    4. M-41
    5. M-41 フィールド・ジャケット
    6. M-42 ジャンプ・ジャケット
    7. M-51(モッズ・コート)
    8. M-65
    9. M-65 Down JKT
    10. N-3B
    11. PQD 26A(タンカーズ・ジャケット)


モダール / Modal

高強度及び湿潤時高弾性率のセルロース繊維。
しっとりとした肌触りが特徴。

モヘヤ

アンゴラ山羊(Capra hircus aegagrus)からの繊維 天然繊維の内、動物繊維の獣毛繊維に属する繊維で非常に長い繊維長の繊維であり高級素材に用いられる。

ヤ行

Uネック / U Neck

U字形のえりぐり

ヨーク / Yoke

身頃又はスカートの上部に入れる布。又は切りかえた部分。

ラ行

ラウンドネック / Round Neck

半円形のえりぐり

ラグランスリーブ / Raglan Sleeve

えりぐりから脇下へ向かう切替で身頃に付く袖  前後の衿ぐりから脇下へ掛けて切り替えて作る袖で、その肩部分から続く袖。
概ね袖ぐりが深く、丸い肩線を作る。運動量が多い。

ラペル / Lapel

 
背広やコートなどのオープン・カラーの折り返った上衿に対して、下衿のこと。
裏側の見返し布が、折り返り止まりより上が、表側に折り返っている分部をいう。
ラペルの形態にはいろいろあり、代表的なものにピークド・ラペル、ショール・ラペルなどがある。
開きどまりの高さ、ラペルの幅や形、刻みの高さや形、上衿の形、ダブルやシングルの打ち合わせなど、いろいろに変化して流行を作っている。

riri社 (リリ社)

欧州圏では有名で、世界最高品質と強度を誇るジッパーの高級品。
フロントジッパーの引き感は、がっしりと強い抵抗感がありながら滑らかな作動性を感じさせ、決して日本やアメリカのジッパーにはない感触が特徴。 ちなみにグッチやプラダもriri社のジッパーを使用していることでも有名です。

ルーズ・フィット / Loose Fit

服のフィット性を表した用語の一つで、多目のゆとりがあり、オーバー・サイズでぶかぶかな状態の着装状態の事をいう。
又は、きちんとしない、だらしない感じを与える着装状態を指すこともある。

レギンス / Leggings

 
足の甲、つま先までを覆う細身のストレッチ状のパンツの事。   元々、Leg-gingsでゲートルや子供用の保温の為のズボンの事。

ワ行

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